[概要]
日時:令和2年12月8日
場所:千葉県立佐倉高等学校
タイトル:第9回佐倉アカデミア「植物の成分を精製しよう!植物の同定をしよう!」
内容:カンゾウ由来成分グリチルリチン酸をカンゾウ根抽出液から、
   ラフマ由来成分イソクエルシトリンをラフマ葉抽出液から、
   薄層クロマトグラフィーにより分離・検出する体験実習を通じて、
   植物から特定成分を精製する原理・技術を学ぶ。
対象:高校1年生
参加者:千葉県立佐倉高等学校 1年生 14名

 千葉県立佐倉高等学校の1年生14名を対象に、植物成分を分離・検出する実験講座を行いました。
 薄層クロマトグラフィーの原理を学びながら、試料名が隠された溶液2種類を同定するという、クイズ形式での実験となり、生徒の皆さんには自分が選んだ溶液がカンゾウかラフマ、どちらの植物なのかを実験を通して考察してもらいました。みな真剣な眼差しで実験に取り組んでいて、薄層版をUV照射して見えるスポットを熱心に写真撮影したり、グループのメンバーと熱く議論をしたりしていました。
 通常ならば、生徒の皆さんに常磐植物化学研究所に来社いただいて実験を行ったりハーブ園・工場見学をしてもらうのですが、今年はコロナ禍という状況もあり、初めて出張の形で佐倉アカデミアを実施しました。ハーブ園や工場はスライド資料や動画で説明となりましたが、いつか来社していただいて実際に見学してもらえる機会が作れればと思います。
 今回の実験講座を通じて皆さんが少しでも科学や植物化学に興味をもってくださり、この中から理系の進路や植物化学の研究者など志す方が少しでも現れれば、とてもうれしく思います。